災害が発生した時、まず困るのがライフラインの遮断です。断水になれば、飲み水はペットボトルで何とかしのげるとしても、炊事も出来ませんし、トイレや風呂も使えません。
停電になると、冷蔵庫も動かなくなり、生鮮食品の保管は出来なくなります。ガスが止まれば、煮炊きもできません。
避難所に避難しても、配られるものは、最初の内は、大抵はパンやおにぎりが主体で、事態が落ち着けば弁当ということもあるでしょう。
そうした時に、保管の効く保存食があれば、単調な食生活に彩を与えてくれます。
最近は、保存食といっても、レパートリーが多彩で、普段食べているものとそん色のない食べ物が揃っております。
また、保存水や非常用食料など、3年~5年もの長期保存が効くものがほとんどです。
非常用の食料として適しているものの一つとして挙げられるのが乾麺(蕎麦、パスタ類など)です。
比較的賞味期限が長く、保存が容易で、しかも、調理がしやすいからです。
停電した状態で、簡易コンロなどで湯を沸かすことはできても、鍋で米を炊くというのはけっこう難しいものです。
しかし、乾麺は、湯さえあれば誰でも調理でき、暖かいものが食べられと言うのは、災害時には本当にありがたいものです。
さらに、レトルト食品を数種類用意しておけば、幾つものバリエーションを作ることが出来ます。
また、副菜として、魚や肉に加え、野菜(トマト、コーンなど)やフルーツの缶詰なども加えておくと良いでしょう。
広域災害の場合だと、流通が停滞して生野菜や果物などが入手しにくくなるからです。
忘れてはならないのは、災害時は体力が低下し、それに伴って免疫力も低下することです。
特に、ビタミン類の不足は感染症にかかりやすくなる原因となります。
このため、災害準備は生き残ることに加え、健康な体を維持するために必要な食糧を日頃から準備しておくことが大切なのです。
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